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「首都圏厳選 回転寿司激うまバイブル2010」発売のお知らせ

11月22日に「首都圏厳選 回転寿司激うまバイブル2010」(双葉社)を発売いたしました。

首都圏厳選 回転寿司激うまバイブル2010

¥980
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回転寿司愛に満ちた店舗解説の他にも
回転寿司のお得な頼み方や店での楽しみ方回転寿司検定看板娘グランプリなど
従来の回転寿司本にはない斬新な切り口の読み物が満載です!

ここまで書けるのは<回転寿司のすべてを知り尽くしている私しかいないと自負しております。
超お得なクーポンも多数ありますので、お得なこと間違いなし!

知られざる回転寿司の世界を是非、ご堪能ください

静岡おでん再び

静岡が誇るB級グルメといえば、「静岡おでん」で決まりである。
いや、別におでんがB級というわけではないんだが、静岡のおでんにB級ムードがプンプンと漂っているのだ。

その筆頭といえるのが「青葉おでん街」か。

B級グルメを愛してる!

何せご覧のように怪しいのだ……
これじゃまるで温泉街のおピンクゾーンである。
ちなみに青葉おでん街の歴史は戦後に遡る。
一時は200台もの屋台が軒を連ねており、その様はFIFAランキング1位のスペイン同様“無敵艦隊”と呼ばれていたほど圧巻だったという。
昭和32年の都市開発で多くの屋台は姿を消したが、その一部が「青葉おでん街」移転して、今もその灯りを守っているというわけだ。

といった解説をしていてなんだが、今回は青葉おでん街ではなく、静岡おでんの名店と噂の高い「こばやし」へと。

B級グルメを愛してる!

こちらのお店も昭和30年代に創業した老舗。

B級グルメを愛してる!

店内はカウンター席と座敷席があるが、座敷席の方が妙に落ち着く。

B級グルメを愛してる!

簡易な感じが良いです。

といったわけで、「静岡おで」をいただいてみる。

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うむ、旨そうだ!

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こんにゃく

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すじ

B級グルメを愛してる!
厚揚げ

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そして、静岡おでんの代名詞ともいえる「黒はんぺん

イワシやサバを骨ごと砕いてすり身にするので、黒っぽい色となる。
静岡ではんぺんといえば、言わずもがな、黒はんぺんのことを指すのだ。

黒いのははんぺんだけではない。
スープもこれがもーーってくらいに真っ黒なのだ。
こんな黒いスープにおでんをいれて大丈夫なのだろうか、と不安になるくらいに黒い。
なにせ継ぎ足し継ぎ足しで何十年も使われているのだ。
しかも、原料には牛すじが入っていたりして、日々黒さが増していく、という話だ。
よって、静岡おでんを食べるときにはすじと黒はんぺんは欠かせない。

ちなみにおでんには青のりとダシ粉をかけるのが流儀。

B級グルメを愛してる!

ダシ粉はサバやイワシの魚粉からできている。
ま、早い話、この粉がなければ静岡おでんとはいえない。
おでんの調味料といえば和辛子がメジャーだが、真っ黒スープに浸かったこのおでんにはダシ粉がよく似合う。

富士宮焼きそばにつけナポリタンに静岡おでん
静岡県はB級グルメの有力物件にあふれている!


「こばやし」
静岡県静岡市葵区紺屋町5-1
054-252-4932
17:00~22:00
定休:日曜

「回転寿司 極ガイド」発売のお知らせ

先月末、「回転寿司 極ガイド」(980円)が芸文社より発売されました。

B級グルメを愛してる!-極ガイド


おそらく回転寿司だけのMOOK本としては初めての試みになるのではないでしょうか。
内容は首都圏の回転寿司店の優良店紹介をメインに伊豆、金沢、北関東への寿司旅行などを行っています。

私は協力ということで参加しており、お店のチョイス(一部店舗はのぞく)とコラム数本を書いております。
その他、内容等に関してはノータッチなのでアレですが、これから回転寿司が盛り上がっていくためにもなんとか売れてほしいものです。


回転寿司極ガイド―東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城 きっと見つかる!わざわざ行きたい安くて旨い回転寿 (GEIBUN MOOKS 660)

¥980
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東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城の方はもちろん、伊豆・金沢へ旅行のご予定がある方にも役立つ情報があるかなと。
皆様も良かったらご購入ください。

キミは「つけナポリタン」を知っているか!

えーーーーっと、長らく滞っていた更新をまた再開させていただきます。
1年半ぶりです。
この1年半、「回転寿司」の方に精力を注いでいたので、B級グルメまで手が回らなかったというのもありますが、地方B級グルメに関しては、「回転寿司を愛してる!」でも書いているので、基本的にそれをベースにこちらでも書かせていただきます。


といったわけで、訪れたのは富士市吉原商店街
ここはご覧のような典型的なシャッター商店街である。

B級グルメを愛してる!-アドニス

このどうにもならない状況を打破すべく、商店街がなにか名物を作ろうということで、TV番組とのコラボで誕生したのが新名物の「つけナポリタン」である。

TV番組とは「チャンピオンズ」(TV東京系)。
「TVチャンピオン」たちが得意の技を駆使して人々を救う、という主旨の番組である。
で、東京で有名なつけ麺店「めん徳二代目 つじ田」の若きご主人、辻田雄大氏が、こちらの喫茶店のご主人とタッグを組んで誕生したのが「つけナポリタン」というわけだ。
辻田クンとは取材でいろいろと話をしたことがあるが、とにかくスープ作りに心血を注ぐという仕事熱心な若者で、彼が作った料理がどんなものなのか楽しみに訪れたというわけだ。

いまつけナポリタンは吉原商店街の20店舗近くで提供されており、ご覧のようなのぼりもボコボコと林立している。

B級グルメを愛してる!-アドニス

シャッター商店街に立つつけナポリタンののぼり。
確かにどこからどう見ても「つけナポリタンの商店街」にしか見えない。
だって、他にお店があんまり開いてないんですもん。

で、つけナポリタンの元祖がこちらの「喫茶 アドニス」だ。

B級グルメを愛してる!-アドニス

見たとおりのごくごく普通の…というか、シャッター商店街に妙にマッチする佇まいの店である。
店に入る。
おぉ、ガランとした商店街がウソのように人でごった返している。
見るとほとんどの人がつけナポリタンを食べている。
みなさん、遠方からいらっしゃた人なんでしょうね。

というわけで、もちろん「つけ富士リタン」(850円)を注文。

B級グルメを愛してる!-アドニス

ご<覧のようにトマトベースのつけ汁に極太の麺をつけて食べるという新感覚のナポリタンである。


B級グルメを愛してる!-アドニス

つけ汁の中にはどっさりのチーズと味付き玉子、それに地鶏のチャーシューなどが入っている。
まずはスープを一口すすってみる。
うむ、トマトの酸味に鶏ガラがよく効いた濃厚なスープだ。
トマトとラーメンの相性の良さは近年評判を呼んでおり、トマトラーメン専門店まで登場するに至っているが、このスープはもうラーメンのスープといってしまいってもいいかもしれない。
ラーメン風にいうならば、さしずめ、鶏ガラとトマトのダブルスープといったところだろうか。
さすが、辻田氏。
面白い味を作ってきた。


B級グルメを愛してる!

麺は極太の麺にはオリーブオイルで炒めた桜エビがトッピング。
ラーメン用の小麦とパスタ用のデュラム粉をブレンドした麺というのも面白い。

ちなみにトマトと麺はは地元、鶏は富士宮の地鶏を使っており、十分にご当地グルメの資格を有している。

このつけ富士リタンを食すには流儀がある。


B級グルメを愛してる!

その一、 よくつけて食すべし
その二、 チーズを絡めて食すべし
その三、 レモンは半分食べたら麺にかける
べし

ということだ。
郷に入らば郷に従え。
その通りにいただきましょう。

で、食べてみると極太の麺の味わいはやはりラーメン。
だが、チーズやオイルなどの洋風テイストの味わいが加わり、流行のトマトラーメンとはちょっと違ったディープさがある。
麺にスープが絡む、という感覚なので、やっぱりラーメン寄りかな、と思ったりしたが、半分食べてからレモンをかけると今度はナポリタンテイストになるのだから面白い。

さて、いまや町おこしといえば新ご当地グルメの出番となっており、いまもどこかの町で次々と新ご当地グルメが誕生している。
そんなグルメもどんどんと紹介していきたいと思う。


「喫茶 アドニス」

静岡県富士市吉原2-3-16
0545-52-0557
10:00~22:00
定休:火曜

けとばしやっつけに森下まで ~森下「みの家」の下町気質~

さて最近、毎日、回転寿司屋に行くという恐ろしいチャレンジをし始めたんである。

回転寿司を愛してる!  」

B級グルメも愛しているんだが、最近はなにかと回転寿司なわけだ。

そんな回転寿司まみれの中を縫って、今日は森下町に出撃。


大学以来となる「けとばし」を食べに「みの家」と出掛けたわけだ。

けとばしとはもちろん、桜鍋のことだ。

桜鍋といえば明治30年創業の「みの家」が気分ってもんである。


実はここを訪れるのは20年振りくらいなのだが、なんだかこの間来たような感じがするのは、下町特有の人情的なあたたかさがにじみでているからか。

入り口には法被姿の下足番のおじさんがおり、 愛想良く出迎えてくれる。

いきなり昭和、である。

だだっ広い広間に横長の机がデーンとあるだけの空間だが、店の各所に味があっていい雰囲気なのだ。



みの家

というわけで、まずは「馬刺し」からいただいてみる。

なんかねー、落ち着く味なんだよねー

最近、回転寿司屋でも馬刺しを出す店が増えているけどそういうのとは訳が違う。



minoya


続いては「あぶらさし」。

ちなみにこれは「タテガミ」のことだ。

ちょいと脂がたらーりとのっていてよい。



みの家

さらに「馬肉たたき」もいってみる。



みの家

This is 馬刺しfullcoursee.

気分が高まってきたところでいよいよ「桜なべ」に突入だ!


すき焼きのように割りしたに肉を入れてグツグツと煮るのだが、

これがとにかくすぐ煮上がってしまう。



みの家

この手の老舗には珍しい、チャキチャキの茶髪のねぇちゃん店員が言うには

すぐ食べないと堅くなるよー」とのことだ。

なので、肉投入、すぐ食べる。

肉投入、すぐ食べる、ってなことの繰り返しで、男3人、ゆっくりとしゃべるでもなく

白鶴の熱燗をやりつつ、もくもくと食べまくる。

腰を落ち着けてゆっくり飲み食べする、って店ではないんでしょうな。


そういえば、この忘年会シーズンにもかかわらず、

3人の予約を入れたら、「そのまま来てもらえば大丈夫よー」と言われた。

3人くらいなら予約するまでもない、ってことだろうが、席は8割から9割方は埋まっていた。

たぶん、待つにしてもそれほどでもないということなのだろう。

客の席離れがいいってのも下町っぽくてよい。


そのわけで、我々的にはまだまだ3分のでき。

次に行く店はもちろん隣の…


「みの家」

住所:東京都江東区森下2-19-9

電話:03-3631-8298

営業時間:12:00~(L.O.14:00)、16:00~21:30(L.O.21:00)、日祝12:00~21:30(L.O.21:00)

定休日:木休(5~10月第3水休)





もつ焼き屋でラーメンを食らうという幸せ ~町屋「小林」の煮込みスープ

人間、長く生きていると誰しも飲んだ帰りの〆にラーメンを食べたいと思ったことの一回や二回はあることと思う。

若い頃はいい。

いくら飲み食べいた後でもラーメン屋に行くことができた。

自慢じゃないが、さんざん飲み食いした後、「おう二郎」(1かつて王子にあった「ラーメン二郎」)の大ダブルもいけたくらいだ。

だが、B級酒屋道を歩き出してからいうもの、〆にラーメン屋、というのがどうにも考えられなくなってくる。

そもそも食べられない、いやそれほど食べたくないというのもあるが、

〆はやっぱり酒で決まり!といった感じになるからだ。

そんな私にメジャースカバンドのベーシストKが「町屋にもつラーメンが食べられる店がありまっせ、ダンナ」と声をかけてきた。

声をかけられたら行くしかない。

いや、行かねばならぬ、行かねばならぬの心境だ。

というわけで、御徒町で一杯ひっかけてから町屋へと向かった。

町屋の酒場街は昔ながらの面影が残るいい感じの町だが、町的にはいまひとつ地味な印象がぬぐえない。

時刻は6時を廻った頃、人気の酒場は最も混雑している頃だろう。

で、案の定、我々が目指した「小林」も満席であった。

そこで、町屋の代名詞とも言われる酒屋を目指す。

もつ焼き 亀田」。

残念ながら店は改装してしまったようで、渋い雰囲気とはかけ離れた現代的な世界だったが、

黄金色の酎ハイともつの取り合わせはなかなかである。

メニューには「酎ハイ(黄色) 下町ハイボール」と書いてあるのがなんとも味があってよい。

他に白ハイもあって、こちらは「無色炭酸割」と書いてある。



亀田



モツ焼きは塩味テイストのさっぱり味。

モツはいきがいいというか、プルンとはじけている。

旗の台の「忠也」を彷彿させるが、個人的には「忠也」の方が旨みを感じる。


亀田

拳闘の亀田兄弟はしょっぱい試合をしていたが、町屋の亀田は創業50年の実力が存分に発揮されている。

亀田

でもって、80円前後の串をいろいろといただいた。

やっぱ、安いでんな。

軽く一杯のつまりが結構、長居をしちまって「小林」を訪れたのはいい時間になっていた。

で、気分的には速攻、〆のラーメン気分だったが、ここはグッとこらえて

まずはモツをいただく。

ここのモツは串に刺さっている珍しいタイプだ。


小林


ふむふむ、モツにかぶりつくってのも悪くない。

ビールで軽く一杯やった後にいよいよラーメン様の登場だ

モツ食って酒飲んで、そのまま〆のラーメンが食えるなんてこんな幸せなことはない。


で、出てきたのがこちらのラーメン。


小林

モツ焼き屋だけのモツのスープが使われているのか、と思ったが、

いたって普通のラーメンであった。

ふーむ、しかし、飲んだ後にはこんなあっさりしたラーメンの方がしっくりくる。

特にモツに下町ハイボールの取り合わせの後はこのくらいさくっとしたラーメンがいい。

この年になって、飲んだ後の〆のラーメンが満喫できただけで幸せってものである。


ベーシストKが頼んだのはつけめんで、こちらは見た目通りのインパクトがあった。

水の中に浸かったままの麺をモツ煮の付け汁で食べるのである。

これこそが、ザ・モツ煮つけめん


小林

モツの旨みがラーメンに絡まってこれこそがモツの〆に食うべきラーメンかもしれない。

いやー、これなら満腹でもいけちゃいますよ、ダンナ。


だが、一つだけ大きな問題があった。

モツつけそばを食べた後になんだかまた酒を飲みたくなってしまったのだ。

これでは〆のラーメンにならないではないか……


もちうろん、その後我々がもう一軒行ったのはいうまでもない。


●「亀田」

住所:東京都荒川区2-15-19

電話:03-3892-0383

営業時間:17:00~23:00

定休日:日曜


●「小林」

住所 :東京都荒川区町屋2-8-16
電話 :03-3892-5447
営業時間 :17:00~24:00
定休日 :日曜、祝日、第1・3土曜

TVチャンピオン2 ~回転寿司通選手権~優勝!

というわけで、 「TVチャンピオン2」 ~回転寿司通選手権~で優勝しました!

くわしくはこちら


TVチャンピオン2


これからも日々、回転寿司&B級グルメを心掛けて、精進していきたいと思います。




豪快なのか?投げやりなのか?あまりにあんまりな巨デカ寿司 ~犬吠埼「島武」の日本一のタコ

回転寿司屋において「デカネタ」というの一つの武器であるあけだが、

どこまでデカければいいのか?についてはあまり論じられていない。

普通にデカイのはありがたいものであるが、あまりにデカすぎるとそれは罪だ!

そもそも寿司というのは一口で食べられるくらいの大きさであるべきものだ。

一貫の寿司を半分に分けて食べるというのは見た目も美しくないし、シャリがボロボロこぼれたりなんかして最悪の状態になったりもする。

よって回転寿司界においてもギリギリ一口で食べられるくらいのデカネタが最もエライとされているのだが、中には当然のごとく、掟破りのデカネタってやつがある。


ちなみにデカイというか長いネタなら穴子の一本握りが定番となっているが、中にはこんなネタもある。



江戸や

デカネタで有名な埼玉の回転寿司屋「江戸や」の特大マグロだ。

ネタの長さは約24センチ。デカイというかとにかく長い。

まさしく穴子の一本握りのマグロ版ってところだ。

ちなみにこいつも普通に食べたら一口では無理なので、こうやって食べるのが良い。



江戸や

ネタでシャリをグルッと巻いてしまうのだ。

これならば一口でパクッといける。

なんか海苔の代わりにマグロを巻いた軍艦のようである。

上にネギトロをのせたらマグロネギロトロ軍艦となるだろう。

興味のある回転寿司業界の方はご連絡ください。


で、どんな形であると食べられれば問題ないわけだが、中には「こいつはどうやって食べるのか?」と疑問になる寿司がある。

それが千葉県は犬吠埼にある「島武」という回転寿司屋だ。


ここのデカさとうのは普通のデカさとは異なるものなのである。

普通のデカネタというのはそのデカさに感心したり、有り難みを感じるものだが、

ここのは寿司はあまりにおおざっぱ

なんだか投げやりなんではないかと思うほどのデカさなのである。


ちなみに普通の寿司でもこんな感じだ。



島武

軍艦の上に白魚がてんこ盛りになっている。

こうなるともはや寿司でもなんでもない。

どーーやっても一口で食べることなど不可能だからである。

ここの寿司は一事が万事こんな感じであるため、

怖いモンみたさで千葉のみならず、東京、神奈川、栃木、茨城などからも集まってくる。

駐車場には県外ナンバーのオンパレードだ。


その中でもナンバー1ネタというのがこれだ!



島武

大タコ(315円)。

見た目通り、あんまりに投げやりなデカさのタコである。

はっきしいってただのブツ切りですぜ、ダンナ。

あーたこれをどうやって食べろっていうわけ?

ただのタコ足のブツ切りを小さく丸めたシャリの上に置いただけの代物である。


あんまりである。

これを寿司だといって回している島武もおそろしい。

見た目のインパクトもさることながら食べにくさにおいても日本一のネタであることも間違いない。

一口どころか二口でも三口でも不可能な形状だ。

それこそ、半分口に入れるもタコ足が半分口からはみ出ているというコントみたいな状況になってしまう。

サザエさんとかがやりそうだな


おそらく見た目のインパクトでこのタコにかなうものは回転寿司業界にはあるまい。

回転寿司道とはげに恐ろしき世界なんである。


●「島武」

住所:千葉県銚子市天王台10195-1
電話:0479-22-2862
営業時間:11:30~20:00
定休日:火曜日



仲代達也の住む「ばかやろぅ」居酒屋 ~吾妻橋・「右はわくい亭」の名物オヤジ~

そんなわけで、まだまだ続く下町極上居酒屋ツアー

ひたすら更新時期があいていたが、なにをしていたのかというとずーーと飲んでいたのである。

世の中には訪れなければならない場所が多く、1日1日が勝負なのである by B級グルマン


というわで、今回は最近何かとお世話になっている吾妻橋のわくい亭の話である。

居酒屋通の間では超有名店で、交差点を挟んだ向こうにはもう一軒、「わかば」という居酒屋もあり、

どちらの店に行くかで酒飲みを悩ませる場所なのである。


春日通、右に曲がるとわくい亭、左に曲がるともつ焼きわかば」と交差点に看板が掛かっているくらいなのである。


で、右曲がりな私としてはやっぱり右に曲がって「わくい亭」にいくわけだが、左曲がりなかたは「わかば」へとどうぞ。


なぜ、わくい亭が酒飲みの間でもてはやされているかというと料理がうまいから、というのももちろんだが、

店に巣くう名物オヤジがいるからに他ならないと思う。

とにかく強烈なオヤジなのである。

私の友人が言うには「仲代達也がバカヤロウと言い続けている店」らしい。


仲代達也似のオヤジとはもちろん、この店の主人だが、オヤジ自身はなにもしない。

ただひたすらに酒を飲んでいるだけである。

料理はオヤジの奥様がせっせと作る。

奥様は料理研究家として本を出版 しているほどの料理名人で、



「わくい亭」を根本的に支えているお方である。


せっせと料理を作る女将さん、客の宴席に混じりただひたすらに酒を飲み続け「バカヤロウ」を連発するオヤジ。

実に素敵な光景である。

私なんかはそれだけでジーンとしてしまう。

仲代風バカヤロウオヤジにおいしい料理を作り続ける女将さん…

(ちなみに女将さんはとてもお若く、オヤジとのアンバランスさも謎の一つである)

素晴らしいじゃないか酒飲みどもよ、と私なんぞは思わず拳を握ってしまうほどである。


ちなみにどんな料理があるか一部を紹介しよう。



これは「わくい亭」名物のメンチカツ

とにかくデカイんだが中はジューシーでバクバクといける一品だ。

一人で訪れた際に注文すると腹一杯になるので注意したい。


で、私が大のお気に入りがこちら



岩もずくである。

こいつがハードな感触で実に美味。

冷酒がすすむすすむ




でもって、夏は岩がきね。

あー極楽極楽ってもんですよ。


と、悦に浸っていたらやはりオヤジがやってきた。

おぅ、飲んでるかー」と酒瓶片手にぶらーりと現れる。

が、下町気質にあふれるオヤジには風体的な怖さよりもにじみ出る愛嬌の方が勝る。

オヤジの登場で場が一気に和むのである。

和んではいるんだが、オヤジはことあるごとに「バカヤロウ」「コノヤロウ」を連発する。

ここまでくるとほとんど挨拶だか前置詞だかのような使い回しである。

そしてゴクゴクと酒を飲む。

こちらも負けじと酒を飲む。

店の公式な閉店時間は22:00なのだが、こうなるとそんなこたぁーおかまいなしである。

オヤジが酔いつぶれるまで店は続く。

ある時などは、0:00すぎに前を通ったら明かりがついていたので、

のぞいてみたらオヤジがかなり出来上がっていて、そのまま3:00過ぎまで飲んだ、なんてこともある。


つまりは、自分がうまい酒飲んでうまいつまみを食いたいがために料理上手な奥様に店をやらせている、

という気がしてくるほどだ。

ま、客も「バカヤロウ」「コノヤロウ」と言われるのが楽しくて飲んでいるわけであるから、

この店の最大の酒のつまみは仲代達也なオヤジ、ということになる。


うまい酒や料理を味あうのもいいが、この店に来たならばオヤジという最高のつまみを味あわなければ

右に曲がった意味がないというものだ。


●「わくい亭」

墨田区本所3-22-12

電話:03-3829-3751

営業時間:17:30 - 22:00

定休日:日曜、祝日



大井町沿線を巡る極上酒場の旅 その③ ~くさやの臭いと家庭風麻婆豆腐の味わい~

大山酒場を後に鰻串で有名な「村上」に行こうと思ったらすでに終了。

立ち飲みで有名な「肉のまえかわ」はあいかわず満席、

というわけで、それにかわる強力な店を探さねば…としばらくふらふらしていると

JR線沿いにいい感じに朽ちている店を発見した。

しかし、ちょっと微妙な感じがする。

おばさんがやってる小料理屋風情な店だけに当たりハズレが大きそうなのである。

ま、ハズレだったらさっと切り上げればいいか、ということで、突入してみることに。


と、不可思議な臭いが店内に漂っている…

この強力な異臭はなんだ…

隣にいる小汚いオヤジから発せられる異臭か、と初めは思った。

とんでもない臭いを発しているオヤジはたまにいる。

ちょっとヤバイ店来ちゃったかな、と思いながら席に着く。

ビールを頼む。

ふー、と一息つく。

ようやく落ち着いた。

で、件の臭いについて考えてみると隣のオヤジの臭いでなはないことに気づく。

となれば、考えることはただひとつ。

くさやだ。

それも相当に強力なやつである。

あまりに強烈なので、くさやだとは思えないくらいほどであった。


店は昭和初期生まれな感じのおかあさんとその娘さんと思わしき女性の二人で切り盛りしている。

家庭的なムードが漂っているがなかなか風情のある店構えである。




料理を作るのはもっぱら娘さんで、お母さんは常連客の相手をしている。

お母さんと話をしてみるとなんとこの店は大井町界隈でも最も古い店であるということが判明した。

「うちは大山酒場さんができる1年前からやってるからね。

そうね、戦後すぐでこのあたりにまだ何もない頃にここでお店始めたの。

昭和23年だったかしらね」


何の気ナシに入った店が大井町きっての最古参飲み屋とはおどろいた。

こりゃ、当たりである。

なんっつうか、町の歴史なんかに耳を傾けながら酒を飲むってのはオツなもんなんである。

実はこの辺りには20年くらい前に1年ほど住んでいたことがあって、

そんな話なんかでもちょっと盛り上がったりなんかした。

おすすめの料理を聞くと「彼女が作る麻婆豆腐は絶品よ」とおかあさんが言うので早速注文。

この手の店で麻婆もどうかと思ったが、これがまたなんともいえぬ家庭的な味なんである。



(家庭的な味の麻婆豆腐)


さきほどのくさやの臭いもこの雰囲気の中なら許せる。

料理の一品一品に手作り感がひしひしとあらわれており、

強者な酒屋が並ぶ東小路にあって、なんてもホッとする元祖な店なのである。


(鰯明太子もおかあさんテイストです)


そんなわけで、今日のツアーの三軒目は意外なところでの元祖店との出会いがあった。

この温かい気持ちを抱いてどこへ行こうか…






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