二日酔いの時に食べたいもの | B級グルメを愛してる!

二日酔いの時に食べたいもの

うーむ、二日酔いだ…

3連チャンで朝4時近くまで飲んでたら、ちょいと頭がクラクラしている

こんな時、無性にラーメンが食べたくなる

サッパリ醤油系なんかじゃ、このクラクラ頭には効きやしない

コッテリ系、それも油ギドギドのやつ

いわゆる背脂チャチャ系といわれるラーメンだ

 

いまのラーメン愛好家には信じられないことかもしれないが

かって背脂チャチャ系といえば「香月」の独占市場だったときがある

もう20数年前の話だ

その頃、「香月」は明治通り沿いにあった

JRAのある並木橋よりさらに恵比寿よ寄り、

渋谷からだと10数分は歩いた、かなり僻地にあった(当時の明治通りはいまと違ってなーんにもなかった)

当時、高校生だった我々はテクテクと歩いて「香月」を目指した

店内は7人も入ればいっぱいだったか…

店に到着するとまずビールを頼む

学ランで行ってるにもかかわらず店主は快くビールを出してくれた

古き良き時代の話だ

 

なぜ二日酔い時にコテコテラーメンが食べたくなるのか?

とにかく重要なのはスープである

極端な話、麺だとか具だとかはこの際、どうでもいい

アルコールで焼け付いた喉元に鶏ガラベースのサッパリスープは逆に痛い、のである

染みるんですね、アルコール焼けの食道に

サッパリスープだとただ単に熱いお湯が通過していく=染みる、ってなことになる

 

背脂系スープの場合だと油の膜が保護してくれるのか

スープが食道を通過していくときに焼けるような感覚に襲われなくて済む

スープを一口すすったときのジワッと広がるコッテリ風味

このコッテリが体の毒素を吸着してくれるんじゃないかという錯覚に陥る

サッパリ醤油だとこうはいかない

そのまま、すとーんと胃袋まで落ちてしまう

あまりに気持ち悪かったりすると吐いてしまうときさえある

 

ではどこのラーメン屋が良いのか?

コッテリの総本山ともいうべき「ラーメン二郎」はさすがに厳しい

二日酔いで「二郎」は自殺行為といっても過言ではないだろう

先の「香月」は…いまわざわざ食べに行くほどの店じゃなくなってしまった

私の中では10数年前に終わっている店だ

「野方ホープ軒」という手もあるが、千駄ヶ谷のホープ軒と違って、

スープが上品すぎるところがほしい、もっと野性味があれば文句はないのだが

ちなみに千駄ヶ谷も二郎とにたような理由でペケである

理想は「ラーメン二郎」のワイルドさを残しつつも、もっとまろやかな感じ

スープに臭みがあるとそれだけで吐きそうになってしまうので、

油ギトギトなんだが臭みない、みたいなのがよい

 

で、最近、二日酔いの日に好んでいくのが「ぽっぽっ屋 」である

「ぽっぽっ屋」とは「二郎」で修行した人が開いた店で

「二郎」インスパイア系といえよう

「二郎」テイストは守られつつ、初心者にも優しい量と味付けだ

これが良い

深みのあるコッテリスープに胃が洗浄される思いである

 

ちなみに酒を飲んだあとにラーメンを食べたくなるのとは根本的に違う様な気がする

10代、20代の頃は酒飲んだあとシメにラーメンは定番であった

なんでシメにラーメンだったのか?

あの頃は「恵比寿ラーメン」が多かったか

まだヒゲのオヤジ・柴田さんが健在で屋台で営業していた頃の話だ

「恵比寿ラーメン」のスープはサッパリ醤油系であることを考えると

飲んだあとはサッパリ醤油

二日酔いの時はコッテリラーメン

が良い、ということになる

 

なるほど…なんだかわからんがそんな気がしないでもない

飲んだあとはすきっとさせたいもんですからね

 

そんなわけで、これから「ぽっぽっ屋」へと出掛け、その後酒を飲みに出掛け、

シメにサッパリ醤油ラーメンを食べてみようという、今日この頃です

 

 ●「ぽっぽっ屋」中野新橋店

  東京都中野区本町5-4-1

  営業時間 am11:30~15:00 pm17:30~23:00

   無休