レトルトカレーの奥義を究めたか!?~「100時間かけたカレー」の実力~
レトルトカレーについて考えてみたいと思う。
レトルトカレーといえば「ボンカレー」、と思い浮かべる人は
OVER35YEARSの人々だろうか。
「ボンカレー」
「ハイアース」
「オロナミンC]
この3つがホーロー看板の御三家といわれていた時代の話である。
ちなみにボンカレーは松山容子、ハイアースはお水こと水原弘(アース渦巻きの由美かおるバージョンはセクシーだ)、オロナミンCは大村昆ちゃんがキャラクターを勤めている。わかるかなぁ~わかんねぇだろうなぁ~by 松鶴家千歳)
ま、子供の頃にレトルトカレーのお世話になった記憶はあまりない。
おそらく、物は試しで1,2回は食べたことがあるとは思うのだが、
家で食べるカレーといえば、うちの場合、「ハウスバーモンドカレー」。
リンゴとハチミツ、とろーり溶けてる、ヒデキ感激~です。
どうも今日はネタが古くていけねぇや
レトルトトカレーと本格的に付き合い始めたのはひとり暮らしを始めた20歳の頃からである。
ご飯を炊くだけでお腹いっぱいの食事にありつけ、しかも調理時間はわずか3分。
こんな便利なモンはないわなぁ~、というわけで、以来、いままで愛用しています、ハイ。
(大学時代は「LEE」の10倍カレーが個人的な一番人気。あの強烈な辛さが最高のおかずになって、
他の具やらなんやらはいらなくなるお味でした)
ボンカレー時代は、ただ単に腹を満たすための道具、に過ぎなかったレトルトカレーも
最近ではグルメ化の傾向にある。
かってマダムヤンが「お客様にお出しできるラーメンです」といっていたように
レトルトカレー界も高級志向になってきているわけだ。
ま、種類だけでいったらそれこそ100種類は雄にあるだろう。
お店系ブランドの中では、ルー&ドライカレーをミックスさせた「パク森」、
本格インド風では最近はキーマカレーがトレンド、
変わりどころでは、強烈インパクトの「蟹と卵のカレー」、
缶詰系では「トドカレー」や「熊カレー」なんて、とんでもないカレーもある。
(インパクト系レトルトカレーの話はまた後日に)
(ビーフシチューのような濃厚なお味)
そんな中でこれぞレトルトカレーのある種の奥義を究めた、と思えるカレーがでた。
MCC食品の神戸カレー「100時間かけたカレー」だ。
何が奥義かというと圧倒的なとろとろ感。
まさに100時間煮込んだ系の味わいである。
これは私が「スタンドカレーの美学 」で提唱するところの煮込まれた感が十分に堪能できる。
ちなみに100時間の内訳はこうなっている。
25時間…カレールーの焼き上げ、熟成
15時間…フォンを煮出す
34時間…野菜のソテー、熟成
29時間…ソースの煮込み、一日寝かせ、仕上げ
まさに熟成の味。
カレールーの色もどろどろした黒っぽい感じ。
レトルトカレーにありがちな茶色いルーの安っぽさとはわけが違う。
重厚さ、これがレトルトカレーの奥義に通じるのではないかと思う。
ちなみに監修は元オリエンタルホテル名誉総料理長の石阪 勇氏。
一般的には馴染みがなく、エライ人なんだかどうかよくわからないところもB級でよい。
そんなわけで、手軽なスタンドカレー風味を味わう向きにはおすすめの品である。
レトルトカレー…独りモンの強い味方である。一般家庭ではどういうときに食べられるのであろうか?
やっぱりメンドくさい時に重宝されるのだろう。そう思うとなんか虚しい食品だなぁ、とちょっとレトルトカレに哀愁を感じるのであった。
●神戸カレー「100時間かけたカレー」
MCC食品
価格365円
原材料/野菜(たまねぎ・にんじん)・牛肉・ホールトマト・リンゴピューレ・バナナピューレ・小麦粉・植物油脂(大豆油、米油)・ブイヨン(鶏がら、牛骨、牛筋肉、牛肉、たまねぎ、にんじん、セロリ、なたね油、香辛料、ガーリック)・マーガリン・トマトペースト・香辛料・食塩・バター・砂糖・でん粉・ビーフエキス・野菜エキス・酵母エキス・ぶどう糖・カラメル色素・乳化剤・香料(その他豚肉由来原材料を含む)
内容量/200g(1人前)