私流・回転寿司屋の愉しみ~その2 回転寿司屋での過ごし方~ | B級グルメを愛してる!

私流・回転寿司屋の愉しみ~その2 回転寿司屋での過ごし方~

私にとって回転寿司屋はもはや食べ物屋の域を超えた存在である。

そこは私にとっても私的空間であり、オアシスであるのだ。

回転寿司屋で過ごす時間はただの食事をするだけの時間ではなく、

日々の疲れを癒すリラックスタイムでもある。


前回、「回転寿司屋に求めること」として2つの条件を挙げたが、

3番目の条件は「のんびり出来る空間であること」というものである。

のんびりできる空間…あわただしい雰囲気の回転寿司屋は好きになれない。

渋谷にあるかっては行列なんかが出来ていた1皿100円均一の「寿司本店」なんかは

30分でお帰りください」「1人5皿以上食べてくれ」みたいな張り紙があって、とてもよろしくない。

そんな店でもありがたがって行列する人がいたのだから、均一料金の魔力とは相当なもんなんであろう。


では、どうやってのんびりするかというと好きなマンガを持っていって、読みながら寿司をつまんでいる。

まずはビールを注文。ビールのツマミにはカニサラダ鉄火巻き

しかるにマンガを取り出し、読み出す。

黙々と読む。

ビールを飲む。

寿司をつまむ。

この繰り返しである。

なんて幸せな時間なのであろうか。

好きな場所で好きなものを食べ好きなことをしている…

これほど幸せなことはない。

ちなみにいまは「加治隆介の議 」を読んでます。

その前は「ああ播磨灘」。


私にとって回転寿司屋の席は個人の空間なのである。

よって他人がどうしていようと気にならない。

どんな食べ方をしてもいい。

べっちょりと醤油を付けようが、ネタだけ食べてシャリを残そうが、自由で結構。

通常の寿司屋の場合だとそのような食べ方をされているととても気になる。

なんだコイツは的な感じだ。

しかし、回転寿司屋では個人への干渉は無粋といえよう。

それぞれが思い思いに過ごせばいい。


そうはいっても回転寿司屋での最低限のルールはある。

それは皿を取るときのマナー、である。

つまり皿を取るときに自分のエリアから出て皿を取るのは、領土侵犯

もっての他である。

私の中では皿を取ることが出来るエリアは、自分の肘を腹にくっつけて動かせる範囲内の皿、である。

あれにしようか、いやこの皿にしようか…

その範囲内であればどれだけ迷っても良い。

しかし、自分のエリア内から行ってしまったさらに手を伸ばすのは御法度だ。

これとは逆に自分の狙っていた皿が流れてきたとしよう。

どうも隣の客にその皿に狙いを付けている様子。

ネタはデカイ。これはお得だ。なんとしてもGETしたい。

隣の客が手を伸ばそうとしたその時に、横からにゅっと手を伸ばしてその皿を奪う。

これはやっちゃいかん。

レッドカード、即退場である。


それともう一つ。

一度手を触れてしまった皿は必ず取らなければならないこれだけはどうしてもも守らなければならない。


手にとっては見たものの、後からもっと良い皿が回ってきた。

できればそちらを食べたい。

だからといってその皿をレーンに戻して、他の皿を取るのは禁じ手中の禁じ手。

領土侵犯よりも罪は重い。

私は思わず注意したくなる。

回転寿司を愛するものとしては見過ごせない事件なのである。

自分が取った皿よりももっと良さそげな皿が回ってくる、

それが回転寿司

それもまた人生、次に頑張ればいいじゃないか、ってなもんである。


この2つのルールさえ守れば、あとは何をやっていても自由。

そんな居心地の良い回転寿司屋が私は好きだ。

ちなみに落ち着かない店の筆頭はシブガキ隊のスシ食いねぇ!がエンドレスで流れている、池袋の『回し鮨 若貴』だ。

スシはうまいんだが、なんだか急かされている気がしてサッと食べてサッと帰らなければいけない気分にさせられる。

世の中にはまだまだいろんな回転寿司屋があるんである。

次回は私のお気に入りの回転寿司屋を紹介します。


●「回し鮨 若貴」

東京都豊島区東池袋1-7-10
電話:03-5952-8888

営業時間:11:00~11:15

定休日:無休