けとばしやっつけに森下まで ~森下「みの家」の下町気質~
さて最近、毎日、回転寿司屋に行くという恐ろしいチャレンジをし始めたんである。
「回転寿司を愛してる! 」
B級グルメも愛しているんだが、最近はなにかと回転寿司なわけだ。
そんな回転寿司まみれの中を縫って、今日は森下町に出撃。
大学以来となる「けとばし」を食べに「みの家」と出掛けたわけだ。
けとばしとはもちろん、桜鍋のことだ。
桜鍋といえば明治30年創業の「みの家」が気分ってもんである。
実はここを訪れるのは20年振りくらいなのだが、なんだかこの間来たような感じがするのは、下町特有の人情的なあたたかさがにじみでているからか。
入り口には法被姿の下足番のおじさんがおり、 愛想良く出迎えてくれる。
いきなり昭和、である。
だだっ広い広間に横長の机がデーンとあるだけの空間だが、店の各所に味があっていい雰囲気なのだ。
というわけで、まずは「馬刺し」からいただいてみる。
なんかねー、落ち着く味なんだよねー
最近、回転寿司屋でも馬刺しを出す店が増えているけどそういうのとは訳が違う。
続いては「あぶらさし」。
ちなみにこれは「タテガミ」のことだ。
ちょいと脂がたらーりとのっていてよい。
さらに「馬肉たたき」もいってみる。
This is 馬刺しfullcoursee.
気分が高まってきたところでいよいよ「桜なべ」に突入だ!
すき焼きのように割りしたに肉を入れてグツグツと煮るのだが、
これがとにかくすぐ煮上がってしまう。
この手の老舗には珍しい、チャキチャキの茶髪のねぇちゃん店員が言うには
「すぐ食べないと堅くなるよー」とのことだ。
なので、肉投入、すぐ食べる。
肉投入、すぐ食べる、ってなことの繰り返しで、男3人、ゆっくりとしゃべるでもなく
白鶴の熱燗をやりつつ、もくもくと食べまくる。
腰を落ち着けてゆっくり飲み食べする、って店ではないんでしょうな。
そういえば、この忘年会シーズンにもかかわらず、
3人の予約を入れたら、「そのまま来てもらえば大丈夫よー」と言われた。
3人くらいなら予約するまでもない、ってことだろうが、席は8割から9割方は埋まっていた。
たぶん、待つにしてもそれほどでもないということなのだろう。
客の席離れがいいってのも下町っぽくてよい。
そのわけで、我々的にはまだまだ3分のでき。
次に行く店はもちろん隣の…
「みの家」
住所:東京都江東区森下2-19-9
電話:03-3631-8298
営業時間:12:00~(L.O.14:00)、16:00~21:30(L.O.21:00)、日祝12:00~21:30(L.O.21:00)
定休日:木休(5~10月第3水休)