キミは「つけナポリタン」を知っているか! | B級グルメを愛してる!

キミは「つけナポリタン」を知っているか!

えーーーーっと、長らく滞っていた更新をまた再開させていただきます。
1年半ぶりです。
この1年半、「回転寿司」の方に精力を注いでいたので、B級グルメまで手が回らなかったというのもありますが、地方B級グルメに関しては、「回転寿司を愛してる!」でも書いているので、基本的にそれをベースにこちらでも書かせていただきます。


といったわけで、訪れたのは富士市吉原商店街
ここはご覧のような典型的なシャッター商店街である。

B級グルメを愛してる!-アドニス

このどうにもならない状況を打破すべく、商店街がなにか名物を作ろうということで、TV番組とのコラボで誕生したのが新名物の「つけナポリタン」である。

TV番組とは「チャンピオンズ」(TV東京系)。
「TVチャンピオン」たちが得意の技を駆使して人々を救う、という主旨の番組である。
で、東京で有名なつけ麺店「めん徳二代目 つじ田」の若きご主人、辻田雄大氏が、こちらの喫茶店のご主人とタッグを組んで誕生したのが「つけナポリタン」というわけだ。
辻田クンとは取材でいろいろと話をしたことがあるが、とにかくスープ作りに心血を注ぐという仕事熱心な若者で、彼が作った料理がどんなものなのか楽しみに訪れたというわけだ。

いまつけナポリタンは吉原商店街の20店舗近くで提供されており、ご覧のようなのぼりもボコボコと林立している。

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シャッター商店街に立つつけナポリタンののぼり。
確かにどこからどう見ても「つけナポリタンの商店街」にしか見えない。
だって、他にお店があんまり開いてないんですもん。

で、つけナポリタンの元祖がこちらの「喫茶 アドニス」だ。

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見たとおりのごくごく普通の…というか、シャッター商店街に妙にマッチする佇まいの店である。
店に入る。
おぉ、ガランとした商店街がウソのように人でごった返している。
見るとほとんどの人がつけナポリタンを食べている。
みなさん、遠方からいらっしゃた人なんでしょうね。

というわけで、もちろん「つけ富士リタン」(850円)を注文。

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ご<覧のようにトマトベースのつけ汁に極太の麺をつけて食べるという新感覚のナポリタンである。


B級グルメを愛してる!-アドニス

つけ汁の中にはどっさりのチーズと味付き玉子、それに地鶏のチャーシューなどが入っている。
まずはスープを一口すすってみる。
うむ、トマトの酸味に鶏ガラがよく効いた濃厚なスープだ。
トマトとラーメンの相性の良さは近年評判を呼んでおり、トマトラーメン専門店まで登場するに至っているが、このスープはもうラーメンのスープといってしまいってもいいかもしれない。
ラーメン風にいうならば、さしずめ、鶏ガラとトマトのダブルスープといったところだろうか。
さすが、辻田氏。
面白い味を作ってきた。


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麺は極太の麺にはオリーブオイルで炒めた桜エビがトッピング。
ラーメン用の小麦とパスタ用のデュラム粉をブレンドした麺というのも面白い。

ちなみにトマトと麺はは地元、鶏は富士宮の地鶏を使っており、十分にご当地グルメの資格を有している。

このつけ富士リタンを食すには流儀がある。


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その一、 よくつけて食すべし
その二、 チーズを絡めて食すべし
その三、 レモンは半分食べたら麺にかける
べし

ということだ。
郷に入らば郷に従え。
その通りにいただきましょう。

で、食べてみると極太の麺の味わいはやはりラーメン。
だが、チーズやオイルなどの洋風テイストの味わいが加わり、流行のトマトラーメンとはちょっと違ったディープさがある。
麺にスープが絡む、という感覚なので、やっぱりラーメン寄りかな、と思ったりしたが、半分食べてからレモンをかけると今度はナポリタンテイストになるのだから面白い。

さて、いまや町おこしといえば新ご当地グルメの出番となっており、いまもどこかの町で次々と新ご当地グルメが誕生している。
そんなグルメもどんどんと紹介していきたいと思う。


「喫茶 アドニス」

静岡県富士市吉原2-3-16
0545-52-0557
10:00~22:00
定休:火曜